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循環器ウィークリー · 2026年 第41週

「効いた」の線をどこに引くか ── HFSA 2026、薬は用量と評価軸に迷い、治療は病院の外へ出た

対象期間 2026年10月8日 – 10月14日 公開 2026-10-17 項目数 19 件

新規メカニズムの薬は「どの用量で効くのか」で立ち止まり、確実な前進は薬そのものではなく「どこで、どう届けるか」から出てきた一週間だった。

対象期間(2026年10月8日〜10月14日)の中心は、10月9〜12日に米アリゾナ州フェニックスで開かれた HFSA(Heart Failure Society of America)2026 Annual Scientific Meeting である。late-breaking に並んだのは、新規作用機序の薬剤、既存薬同士の実臨床比較、そして植込み型・在宅型のデバイスだった。結果の「きれいさ」で言えば、勝ったのは後ろの2つである。薬剤側は、用量反応の形と評価軸(どの指標をもって改善とするか)という、第3相の設計そのものに関わる不確実性に直面した。

一方で国内は静かな週だった。10月14日適用の薬価基準一部改正に循環器領域の新薬はなく、中医協も日本循環器学会も、期間内に循環器に関わる新規の決定・発表を出していない。

今週の3行まとめ

  1. 01
    PDE9 阻害薬 tovinontrine、HFrEF では最低用量が最も効き、最高用量では効かなかった
    2026年10月11日

    Cardurion Pharmaceuticals が、PDE9 阻害薬 tovinontrine(CRD-750)の第2相2試験の結果を HFSA 2026 の late-breaking plenary で発表した。

    Cycle-1 REF(HFrEF):529例を tovinontrine 3用量(2.5mg BID / 25mg BID / 50mg BID)またはプラセボに無作為化。主要評価項目は12週時の NT-proBNP のベースラインからの変化。最大の低下は 2.5mg BID、25mg BID はそれよりやや小さく、50mg BID では NT-proBNP の低下が認められなかった。低下は投与2週目から観察され12週まで持続し、Entresto(ARNI)併用の有無で一貫していた。

    Cycle-2 PEF(HFpEF):277例を tovinontrine 50mg BID またはプラセボに無作為化。この用量では NT-proBNP に有意な変化はなかった。会社は「より低用量での追加評価が妥当」としている。

    安全性・忍容性は全用量で良好としている。

    会社は、心筋 cGMP が過度に上昇すると対抗的な神経体液性フィードバックが働く、という逆用量反応の仮説を示したが、これは仮説の提示にとどまる。なお Cardurion は本社を米マサチューセッツ州 Burlington に置き、探索・研究拠点を日本の湘南に持つ(PDE9 プログラムの出自)。企業リリースには用量別の症例数、低下率、p 値は記載されていない。

    出典:GlobeNewswire(Cardurion 社リリース、2026年10月11日) / HFSA 公式 late-breaking プログラム / ClinicalTrials.gov Cycle-1 REF(NCT06215911) / ClinicalTrials.gov Cycle-2 PEF(NCT06215586) / HCPLive(HFrEF 結果の報道) / HCPLive(HFpEF 結果の報道) · 確認 2026-10-14
  2. 02
    在宅皮下フロセミド、「入院日数」で2本の前進 ── SUBCUT HF II が JACC 掲載
    2026年10月13日

    薬剤の投与経路を静注から皮下注へ、治療の場を病院から自宅へ移す試みが、同じ週に2方向から進んだ。

    SUBCUT HF II(英国、多施設無作為化比較試験)が JACC 2026;88(15):1781-1793 に掲載された(Crossref 登録日 2026年10月13日)。心不全で入院し静注利尿薬を要した 172例(早期退院群92例/通常ケア群80例)を、ウェアラブル小型ポンプで皮下フロセミド(Lasix ONYU, SQ Innovation)を投与する早期退院戦略と、入院継続による静注治療に割り付けた。主要評価項目の30日時点「生存かつ非入院日数」は早期退院群で約4日多く、初回入院期間は約5.5日短縮した(入院期間の数値は学会発表時の報道ベース。※この1点のみ二次情報)。心不全再入院は数値上は早期退院群で多く、KCCQ(QOL)は同等だった。初出は2026年5月の ESC Heart Failure 2026 で、今週は本誌掲載というイベントである。

    Gator SCALES-WHF(単群・実臨床、フロリダ大学)が HFSA で中間結果を報告(10月11日、Mustafa Ahmed)。入院が差し迫った状態で受診当日に自宅で皮下フロセミドを開始した 21例のうち 86% が入院せずに自宅で除水を完了し、30日以内に3例が追加治療のため入院した。対照群がないため「入院を減らす」ことは本試験からは示せない(HCPLive の見出しはこの点で踏み込みすぎている)。ClinicalTrials.gov 上は募集中で、主要完了予定は2026年11月30日。

    出典:JACC(SUBCUT HF II 本文、DOI: 10.1016/j.jacc.2026.07.047) / TCTMD(SUBCUT HF II 解説) / PR Newswire(SQ Innovation 社リリース、SUBCUT HF II 掲載) / PR Newswire(Gator SCALES-WHF 中間結果リリース) / ClinicalTrials.gov Gator SCALES-WHF(NCT06979726) / HCPLive(Gator SCALES-WHF 報道) · 確認 2026-10-14
  3. 03
    ATTR-CM、acoramidis vs tafamidis の実臨床比較が 2,684例の EHR データで反復された
    2026年10月11日

    ATTR-CM(トランスサイレチン型心アミロイドーシス)で、新薬の第3相ではなく既存薬同士の直接比較が処方を動かしつつある。Henry Ford Health の David Lanfear らが、米国の電子カルテデータベース Epic COSMOS(3億人超)を用いた後ろ向き・傾向スコアマッチング解析を HFSA 2026 で報告した(BridgeBio 社リリース、10月11日)。

    マッチング後 2,684例(acoramidis 910例/tafamidis 1,774例)

    複合エンドポイント(死亡+全入院+新規心房細動+利尿薬増量):HR 0.82(Kaplan-Meier 曲線で p=0.0014)

    心血管入院:HR 0.73(95%CI 0.62–0.86)=27%低下

    利尿薬増量:HR 0.83(95%CI 0.71–0.95)

    死亡:HR 0.85(95%CI 0.62–1.20)、p=0.34(有意差なし)

    新規心房細動:HR 0.88(95%CI 0.68–1.13)、p=0.31(有意差なし)

    著者は、acoramidis の承認が新しいため追跡期間が短く、死亡など頻度の低いイベントの評価には限界があると明記している。フル解析は査読中。

    3週間前(9月26日号)で取り上げた実臨床比較に、より大規模な EHR データでの反復が加わった形である。差が出ているのは一貫して「入院」であり、「死亡」ではない。観察研究である以上、残余交絡は否定できない。

    出典:GlobeNewswire(BridgeBio 社リリース、2026年10月11日) / HFSA 公式 late-breaking プログラム(Rapid Fire Abstract Session 1) · 確認 2026-10-14
01 / 心不全

心不全

5 件
2026年10月12日

Impulse Dynamics、CCM(心収縮力変調療法)の米国市販後調査1年結果

FDA 承認の市販後調査(前向き・多施設・単群)で 530例・71施設。植込み後1年の心不全入院は植込み前1年と比較して 34%低下、ベースラインで NT-proBNP が高値だった患者で 18.5%低下、ベースラインで利尿薬を使用していた患者の 35%超が中止または減量、1年時点で NYHA クラスが改善または維持されたのが 97%(1クラス以上改善は68.1%)、MLHFQ で5点以上改善が70%。発表者は Rami Kahwash(Ohio State)。対照群はなく、同一患者の植込み前後比較であり、p 値・信頼区間は示されていない。複数のエンドポイントに「FDA 未審査の研究エンドポイント」の注記が付いている。

出典:GlobeNewswire(Impulse Dynamics 社リリース) / ClinicalTrials.gov(NCT03970343) · 確認 2026-10-14
2026年10月12日
試験データ

ACACIA-HCM、aficamten の「反応者(responder)」解析と用量・安全性解析

非閉塞性 HCM(nHCM)を対象とした第3相 ACACIA-HCM(aficamten 258例/プラセボ259例、計517例、NEJM 本体は2026年8月28日公開)について、Cytokinetics が HFSA 2026 での追加解析を発表した。Martin S. Maron 発表の反応者解析では、「pVO2 が0.5mL/kg/min 以上上昇かつ NYHA 1クラス以上改善」が aficamten 21%(54例)対プラセボ13%(33例)、リスク差 8.1%(95%CI 1.7–14.5)、p=0.013。同様に「1mL/kg/min 以上+NYHA 改善」で17%対10%(p=0.019)、「1.5mL/kg/min 以上かつ NYHA 悪化なし」で29%対21%(p=0.038)。aficamten 群の53%が複数指標のうち3つ以上で臨床的に意味のある改善を示した。安全性では、心不全の重篤な有害事象が aficamten 群12例(4.7%)対プラセボ群3例(1.2%)で、aficamten 群の心不全イベントはすべて用量調整中または12週以前に発生していた。LVEF のみに基づく最大耐用量までの漸増は概ね良好に忍容されたと会社は述べている。

出典:GlobeNewswire(Cytokinetics 社リリース、2026年10月12日) / HCPLive(反応者解析の詳報、2026年10月14日) · 確認 2026-10-14
2026年10月8日

JACC: Heart Failure に横隔膜同期刺激の sham 対照パイロット

"Sham-Controlled Pilot Trial of Synchronized Diaphragmatic Stimulation in Symptomatic Heart Failure With Reduced Ejection Fraction"(Fudim M ほか)が掲載された(Crossref 登録日 2026年10月8日、DOI: 10.1016/j.jchf.2026.103414)。心臓外(横隔膜)を刺激して HFrEF を治療するアプローチの、初の sham 対照データにあたる。※本文は本環境から取得できなかったため、症例数・結果数値はここでは示さない。検証試験 RECOVER-HF(NCT06552637)は募集中。

出典:JACC: Heart Failure(DOI) · 確認 2026-10-14
2026年10月8日 – 10月14日

JACC 10月13日号に 2026 ACC HFpEF Expert Consensus Decision Pathway が収載

HFpEF 管理に関する ACC の意思決定パスウェイ(Kittleson M ほか)が JACC 2026;88(15):1817-1846 として誌面収載された。オンライン公開は2026年7月であり、今週の新規文書ではない点に注意。

出典:JACC(DOI: 10.1016/j.jacc.2026.06.018) · 確認 2026-10-14
2026年10月8日 – 10月14日
学会情報HFSA 2026

その他、HFSA 2026 の late-breaking 演題(公式プログラムで確認、個別の結果数値は未公表または未到達)

CARDIO-TTRansform の健康状態(KCCQ・6MWT)解析(eplontersen、主要評価項目は ESC 2026 で未達)/REBALANCE レジストリの実臨床 Barostim 成績(CVRx、10月11日、Dmitry Yaranov)/HFmrEF における baroreflex activation therapy の入院負荷(Javed Butler)/C-MIC III パイロットと C-MIC II 無作為化試験の6か月比較(Berlin Heals、10月12日)/STRONG-HF Japan(退院前の4剤併用ほぼ目標用量到達、10月11日)/POSEIDON(米国の心不全スペクトラムにおける心血管炎症)/PROACTIVE-HF 3年成績の性別層別解析/REVEAL(124I-evuzamitide による心アミロイドーシス PET/CT、Bayer)。REVEAL の本体は2026年8月30日に ESC 2026 で発表され JAMA に掲載済みで、HFSA では事後解析。

出典:HFSA 公式 late-breaking プログラム / GlobeNewswire(CVRx 社の発表予告、2026年9月29日) · 確認 2026-10-14
02 / 虚血性心疾患

虚血性心疾患

2 件
2026年10月9日報
試験データ

FFR-CT/AI による CCTA 解析に Category I CPT コードが拡大

Cardiovascular Business が、FFR-CT および AI プラーク解析に Category I CPT コードが付与されつつあることを報じた。※二次情報のみ(AMA の CPT 一次文書には到達できていない)。

なお、冠動脈インターベンションの大型エビデンスは TCT 2026(10月31日〜11月3日、サンディエゴ) に集中している。PROGRESS(中等度 AS に対する TAVR vs 経過観察、2,250例)、PIONEER IV(angiography-derived FFR ガイド PCI、2,540例)、HD-PCI(PCI 中のヘパリン高用量 vs 低用量、16,000例)、P4(CCTA ガイド vs IVUS ガイド PCI)、TRANSFORM II(シロリムスコーテッドバルーン vs DES)など28演題が予告されている。

出典:Cardiovascular Business / TCT 公式 late-breaking ページ · 確認 2026-10-14
2026年10月8日 – 10月14日

虚血性心疾患

目立った新規エビデンスの発表はなかった。償還面で1件。

03 / 不整脈

不整脈

3 件
2026年10月13日
学会情報ESC 2026

ACC が ESC 2026 の不整脈関連試験に対する Expert Analysis を公開

Danesh K Kella による ACC の Expert Analysis が、ESC Congress 2026 の4試験を臨床実践の観点から整理した。学会レベルの「解釈」が出たという意味で、今週の不整脈領域で最も実務的な動きである。

2026年10月8日
FDA 承認

Wellysis、AI 心電図解析ソフト「S-Patch CardioAI」が FDA 510(k) クリアランスを取得

心電図データを解析して不整脈を評価する SaMD(Software as a Medical Device)。※二次情報のみ(PR Newswire 原文 URL には到達できず、同リリースの転載を確認)。

出典:PR Newswire 転載(The Manila Times、2026年10月8日) · 確認 2026-10-14

今週の更新

SINGLE-AF:中等度脳梗塞リスクの心房細動1,803例(韓国)を DOAC vs 抗凝固なしに無作為化。24か月の複合エンドポイントは DOAC 群で低下(HR 0.31)、主に脳梗塞の減少による。大出血は同等。著者は、イベント数が少なく精度に限界があり、今後は AF burden を考慮した検討が必要と指摘。

PVI-SHAM-AF:症候性心房細動262例を2:1でカテーテルアブレーション vs sham に割り付け。事前規定の QOL エンドポイントは有意差なし。感度解析では軽度の優越。リズム制御は明確にアブレーション優位(Holter での心房細動検出 21% vs 41%)。著者は、本試験はアブレーションを「無治療」ではなく「能動的なリズム制御経路」と比較していると整理。

ASPIRED:原因不明の失神で救急外来を受診した2,234例を14日間の外来モニタリング vs 通常ケアに無作為化。失神エピソードに差なし(p=0.42)。臨床的に意義のある不整脈の検出は増加(22% vs 9%)、多くは非持続性 VT。感度解析では主要結果の方向が反転。著者の結論は「診断収率の向上は失神の減少には結びつかず、対象を絞るべき」。

DANISH-CRT:HFrEF+wide QRS の1,001例を、マッピングガイドの左室リード留置 vs 従来の後側壁・非心尖部留置に無作為化。死亡または予定外心不全入院の複合に差なし(28% vs 26%、p=0.45)。心不全入院単独はマッピング群で多く、手技時間も長かった。著者の結論は「大多数では後側壁・非心尖部が依然として適切な既定路線」。

04 / 弁膜症・構造的心疾患

弁膜症・構造的心疾患

2 件
2026年10月10日

CMS、大動脈弁逆流(AR)に対する TAVR の再検討でパブリックコメント期間が終了

CMS は2026年9月10日、重症大動脈弁狭窄症(AS)に対する TAVR の最終 NCD 公表と同時に、AR に対する TAVR の再検討(CAG-00430R3)を開始した。公募期間は2026年9月10日〜10月10日。提案決定メモは 2027年3月10日まで、最終完了予定は2027年6月8日。現時点では AR に対する TAVR の償還可否は MAC(Medicare Administrative Contractor)の裁量下にある。CMS はトリガーとして JenaValve Trilogy システムの2026年3月の FDA 承認を挙げている。

出典:CMS Medicare Coverage Database(NCA tracking sheet) · 確認 2026-10-14
2026年10月8日 – 10月14日

NEJM 10月8日号に TRIC-I-HF が誌面掲載、同号に論説

重症三尖弁逆流に対する経カテーテル治療の TRIC-I-HF(独29施設、360例、2:1 無作為化、98.3% が T-TEER)が NEJM 2026;395(14):1363-1373 として誌面収載された。第1主要評価項目の win ratio は 2.42(95%CI 1.76–3.33、P<0.001)。Manesh Patel による論説が同号に付いた。オンライン公開は2026年8月30日(ESC 2026 Hot Line と同時)であり、今週の新規エビデンスではない。

出典:NEJM(TRIC-I-HF、DOI: 10.1056/NEJMoa2606934) / NEJM(論説) · 確認 2026-10-14
05 / 製薬・デバイス企業

製薬・デバイス企業

4 件
2026年10月14日
試験データ

テルモ、英 University of Oxford と臓器灌流技術の6年間共同研究を開始

移植医療にとどまらない新たな治療への応用可能性を探索するとしている。2025年10月に完了した OrganOx(Oxford 発スピンオフ)買収に続く動き。心臓単独の発表ではないが、ドナー臓器保存は循環器にとって9月26日号で取り上げた領域と地続きである。※二次情報のみ(テルモ公式の個別リリース URL には到達できず、薬事日報のプレスリリース一覧で確認)。

出典:薬事日報「プレスリリース・タイトルリスト 2026/10/14」 · 確認 2026-10-14
2026年10月13日

Sensydia、600万ドル超の初回クロージングを完了

非侵襲的に音響・電気信号と AI を組み合わせて心機能(特に肺動脈圧)を評価する Cardiac Performance System(CPS)の開発企業。Colle Capital Partners がリード、Orlando Health Ventures が参加。資金は ACOUSTIC-1 試験、FDA 認可取得、商用立ち上げ準備に充てる。CPT コード 1036T が2026年7月に発効している点を投資家側が評価理由に挙げている。

出典:BioSpace(Sensydia 社リリース) / FinSMEs(2026年10月) · 確認 2026-10-14
2026年10月13日報
FDA 承認

Vantis Vascular、CrossFAST マイクロカテーテル送達システムの 6F モデルが 510(k) クリアランス

複雑 PCI 向け。クリアランス自体は2026年9月18日付で、今週は発表のタイミングである。

出典:PR Newswire · 確認 2026-10-14
2026年10月8日 – 10月14日

Cardurion Pharmaceuticals

上記トップ3の1。未上場のクリニカルステージ企業で、PDE9 と CaMKII のプログラムを持つ。本社は米マサチューセッツ州 Burlington、探索・研究拠点は日本の湘南。HFrEF で「最低用量が最良」という結果は、第3相の用量選択をやり直す必要があることを意味する。

出典:GlobeNewswire(2026年10月11日) · 確認 2026-10-14
06 / その他

その他(国内規制・償還)

3 件
2026年10月8日
制度

日本循環器学会 ── 対象期間内の新規ステートメント・ガイドラインなし

10月8日付のお知らせは、ロスバスタチン OD 錠2.5mg/テルミサルタン OD 錠20mg の供給回復、ロスバスタチン錠5mg の出荷停止に関する他団体からの周知3件のみ。10月1日付は CTEPH に対する BPA の多施設レジストリおよび ATTR-DMT 全例レジストリのデータ利用に関する告知で、これらは前号の対象期間にあたる。

出典:日本循環器学会 · 確認 2026-10-14
2026年10月8日 – 10月14日

薬価基準一部改正(保医発1013第1号、2026年10月13日通知/10月14日適用)── 循環器領域の新薬はなし

厚生労働省保険局医療課の事務連絡本体(PDF)を取得して全文を確認した。収載されたのは内用薬9品目・注射薬3品目・外用薬2品目の計14品目で、収載後の薬価基準全品目数は12,442(内用7,073/注射3,479/外用1,862/歯科用28)。留意事項が付されたのはナルコレプシータイプ1、呼吸器疾患、若年性特発性関節炎、乳癌(ESR1 遺伝子変異)、HER2(ERBB2)遺伝子変異、セトメラノチド酢酸塩製剤、ベピロビルセンナトリウム製剤、気管支喘息の各製剤で、循環器領域の品目は含まれない(文書全文に「心不全」「高血圧」「不整脈」「心房細動」「脂質」等の語の出現なし)。

出典:厚生労働省保険局医療課 事務連絡(全日本病院協会 転載 PDF) · 確認 2026-10-14
2026年10月8日 – 10月14日

中医協 ── 対象期間内の開催なし

直近は10月7日の第659回総会(議題:医薬品の新規薬価収載、DPC における高額新薬の取扱い、在宅自己注射ほか)で、これは前号の対象期間にあたる。期間内(10月8日〜14日)の総会開催はない。

出典:厚生労働省 中央社会保険医療協議会 総会 · 確認 2026-10-14

今週の視点

この一週間を貫いているのは、「効いた」と言うために何を測るかという問題である。

tovinontrine は NT-proBNP という代替指標で、用量反応が単調でないことを示した。低用量が最良で最高用量では効かない、という形は、第2相の用量探索としては正直な結果だが、第3相に進む前に用量選択をやり直す必要があることも意味する。aficamten の非閉塞性 HCM 解析は、より踏み込んでいる。NEJM 本体で pVO2 と KCCQ の差が「有意だが小さい」と出たあとに、NYHA・pVO2・拡張能・NT-proBNP を組み合わせた反応者解析を持ってきた。これは「平均の差」ではなく「誰にどれだけ効いたか」で効果を語り直す試みであり、nHCM に承認薬が存在しない領域では妥当な問いの立て方でもある。同時に、評価軸を事後に組み替えることのリスクも背負っている。eplontersen も同型だ。ハードエンドポイントを外したあとで、KCCQ と6分間歩行が改善していたと語る。

対して、今週きれいに勝ったのは「届け方」である。SUBCUT HF II の「生存かつ非入院日数が4日多い」、CCM の「心不全入院が34%少ない」は、議論の余地が小さく、患者と支払者の両方に説明しやすい。ただし、測りやすさと因果の強さは別物だということは繰り返し確認しておきたい。SUBCUT HF II は無作為化比較試験だが、CCM の市販後調査と Gator SCALES-WHF は単群であり、CCM の34%は同一患者の植込み前後比較である。「入院が減った」という同じ文の背後にある証拠の強さは、2つの間で大きく違う。

国内が静かだったことも記録に値する。10月14日適用の薬価収載14品目に循環器領域はひとつもなかった。日本の循環器診療が今週動かなかったという意味ではなく、海外で起きていることが国内の保険償還に届くまでの時間差を、そのまま示している。

次の2週間で、重心は心不全から冠動脈インターベンションへ移る。TCT 2026(10月31日〜11月3日、サンディエゴ)には PROGRESS、PIONEER IV、HD-PCI など28の late-breaking が並ぶ。中等度大動脈弁狭窄症への TAVR と、16,000例規模のヘパリン用量試験。評価軸が揺れない種類の問いが、そこには用意されている。

関連する演題締切

この号で取り上げた学会の、これから開催される回です。締切は各学会の公式サイトで最終確認してください。

締切学会開催リンク
2027/01/07(木)Call for Science and registration open 20 Oct 2026. Abstract…あと65日Heart Failure 2027(欧州心不全学会 HFA)欧州Heart Failure Association of the ESC確認 2026-10-062027/05/22–25London · United Kingdom
2026/06/08(月)6:00 p.m. CDT / 7:00 p.m… · General abstracts closed (deadline Jun 8, 2026). Late-Breaki…締切済AHA Scientific Sessions 2026(米国心臓協会 学術集会)米国American Heart Association確認 2026-10-062026/11/06–09Chicago · USA · McCormick Place Convention Center
2027 abstract window not yet announced (2026-10-06 確認). For …未発表ESC Congress 2027(欧州心臓病学会)欧州European Society of Cardiology確認 2026-10-062027/08/27–30Milan · Italy
2026/10/29(木)12:00 noon CET · Call for Science opened 8 Sep 2026 (all deadlines 12:00 noon…締切済ESC Acute CardioVascular Care 2027(欧州急性心血管ケア学会 ACVC)欧州Association for Acute CardioVascular Care (ESC)確認 2026-10-062027/03/19–20Seville · Spain · Fibes - Conference and Exhibition Centre (Palacio de Exposiciones y Congresos)
2026/10/08(木)1 p.m. ET 延長(当初 2026/10/06)締切済ACC.27(米国心臓病学会 年次学術集会)米国American College of Cardiology確認 2026-10-062027/04/10–12Houston · USA · George R. Brown Convention Center
2026/09/16(水)午前6:00(時間厳守) · 一般演題・症例報告・チーム医療セッション:2026-07-06(月)10:00 開始、2026-09-16(水)午前6:…締切済第91回日本循環器学会学術集会(JCS2027)/APSC2027同時開催国内学術集会日本循環器学会確認 2026-10-062027/03/26–28横浜 · パシフィコ横浜

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