TAVI の晩期死亡シグナル ── 低リスク7年データで5年目から逆転2026年10月16日報道/10月9日 EACTS 2026 発表
低外科リスクの重症大動脈弁狭窄症を対象とした無作為化3試験(PARTNER 3、Evolut Low Risk、NOTION)の患者2,644例を統合した時間依存解析が、EACTS 2026(Barcelona、10月9日)で Samuel Heuts(Maastricht 大学医療センター)から発表され、TCTMD が10月16日に報じた(記事は10月20日に更新)。
区間別の死亡ハザード比(TAVI vs SAVR)は、0〜1年 0.61(95%CI 0.38–1.00)、1〜3年 0.84(0.59–1.22)、3〜5年 1.05(0.77–1.43)、そして5〜7年 1.64(1.27–2.12)。有意差が出たのは最後の区間だけで、TAVI 群の全死亡の49%がこの5〜7年に集中していた。7年全死亡は TAVI 26.9% vs SAVR 23.7%、絶対差3.2%。
ただし留保が多い。曲線が交差するため比例ハザード性が成り立たず全体 HR の解釈は限定的で、Evolut Low Risk を除くと有意性が消える(HR 1.39、95%CI 0.96–2.01)ため弁の種類による差の可能性が残る。追跡脱落の群間差がランダム化を損なっているという批判(Vemulapalli)、データが暫定的だという指摘(Bonow)も出た。査読誌への全文掲載は確認できていない。
※本項目は学会発表の報道に基づき、査読誌の原著には到達できていない
出典:TCTMD(二次情報。EACTS 2026 発表の報道) · 確認 2026-10-21